相続遺言に関するご相談事例

相続放棄と限定承認

西宮の方より頂いた相続放棄についてのご相談

2022年10月04日

Q:西宮の司法書士の先生に、相続放棄の件でお聞きします。先月西宮で亡くなった父の、借金返済を要求する通知がきました。相続放棄をすれば支払わなくても済みますか?(西宮)

私は西宮に住む30代の主婦です。私の母は健在ですが、父は1か月前に病気で他界しました。兄弟は3人で、兄は他県に在住しており姉は西宮の実家で母と同居しています。

父に負の遺産があることは通知がきて知り、数百万の借金があることが分かりました。母も兄弟も皆、相続放棄ができるならしたいと言っています。

ただ母は、借金の身代わりはしたくないけど、放棄してもいいのだろうかと多少責任を感じているようです。配偶者としての立場上、借金を返済しなければならないでしょうか?(西宮)

A:相続放棄は、相続人に与えられた公正な権利なので、配偶者様であっても責任を感じることはありません。

たとえ配偶者であっても相続放棄することは可能です。ただし以下にあげる注意点をご確認ください。

1.相続放棄の期限は3か月以内

「自己のために相続の開始があったことを知った時から3カ月」の熟慮期間内に家庭裁判所で相続放棄の申述をおこなってください。

2.相続財産に手を付けていた場合は相続放棄できない

もし、その他の相続財産があってすでに何らかの形で手を付けられている場合は相続放棄が認められません。たとえば、預貯金を引き出して自分のために使ってしまったり、不動産の名義変更をして売却していた場合です。

3.相続放棄の申述は撤回することはできない

家庭裁判所でいったん相続放棄の申述が受理されると、あとからもう一度相続したいと思っても基本的にはできませんので注意が必要です。事前によく検討し調査をしてから判断すると良いでしょう。

4.相続順位が同順位の人が全て相続放棄をすると次の順位の人が相続人となります

相続放棄をした場合は、他の相続人が負の遺産を受け継ぐことになるため、相続放棄する場合は他の相続人に一言伝えておくことが大切です。

ご相談者様の場合、ご家族の全員が相続放棄されると、お父様のご両親が次の相続順位となります。

相続手続き・相続放棄は正確かつ慎重におこなう必要がありますので、相続が発生した際は相続手続き・相続放棄を得意とする西宮相続遺言相談センターの司法書士にお任せください。西宮をはじめ、多数の地域の皆様から相続手続き・相続放棄に関するご依頼を承っている西宮相続遺言相談センターの専門家が、西宮の皆様の相続手続き・相続放棄がよりよいものになるよう、手続き完了までしっかりとサポートをさせていただきます。初回のご相談は無料でお伺いしておりますので、西宮の皆様、ならびに西宮で相続手続き、相続放棄ができる事務所をお探しの皆様におかれましてはお気軽にご連絡ください。

西宮の方から相続のご相談

2020年01月07日

Q:以前した相続放棄を取り消し、遺産分割協議をすることは可能ですか?(西宮)

先日、西宮で一人暮らしをしていた父が亡くなり、父の相続人は子どもである私と2人の妹です。母は数年前に亡くなっており、父は一人で暮らしていました。私は就職を機に、西宮の実家を離れ、東京に住んでおりました。その後結婚した後も、そのまま都内に住み続けていたため、父とは離れて生活し、晩年の父の介護等は西宮の実家近くに住む妹達に任せておりました。そのような理由もあり、私としては、妹達が父の遺産を相続するべきだと考えておりましたので、早めに相続放棄の手続きをしました。その後、2人の妹たちのみで遺産分割協議を進めていました。ですが、父が亡くなってから、私自身も父との思い出に父の遺産をわずかでも相続したいと思うようになりました。一度してある相続放棄を取り消して妹達と一緒に遺産分割協議に参加する事はできますか?(西宮)

 

A:一度、相続放棄をしてしまうと撤回はできません。

相続放棄の手続きは、自分のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内にしなければなりません。しかし、一度した相続放棄は、相続放棄ができる3か月の期間内だったとしても、一度した相続放棄を将来的になかったことにすること(撤回)はできないとされています。そのため、ご相談者様は、相続放棄を撤回して妹様達と一緒に遺産分割協議をすることはできません。
なお、相続放棄に関して誰かから強迫をされたり、詐欺の被害にあったりという事情があったときなど、民法で定められた一定の事情がある場合には、相続放棄の取消し(相続放棄を一度した相続放棄をさかのぼってなかったことにすること)が認められています。
ご相談者様の場合は、上記にある民法で定められた、相続放棄を取り消すことのできる事由はないと思いますので、相続放棄の取消しもできないと思われます。
このように、一度相続放棄をしてしまうと、その後意向が変わることがあっても、相続放棄をなかったことにすることは大変困難です。相続放棄ができる期間は、自分のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内と短いですが、よく考えてから手続きをしなくてはなりません。
相続放棄の判断に関しましては、遺産状況の詳細な調査なども必要になります。ですから、ご自分が誰かの相続人となった場合には、早めに専門家のサポートを受けて相続手続きを進めるとスムーズです。西宮近隣にお住まいの方は、ぜひ、西宮相続遺言相談センターまでご相談下さい。

西宮の方より相続放棄についてご相談

2019年07月17日

Q:使う予定のない土地だけを相続放棄することはできますか?(西宮)

この度父が他界しました。相続人は母、兄、私の三人です。母は父と遠方の田舎で暮らしていましたが、高齢なこともあり、私たち家族が住む西宮の家で一緒に暮らすことを希望しています。

田舎の実家は思い出もありますが、相続したところで誰も住む予定もありませんし、場所柄売るには難しく、できれば相続放棄で手放したいと思っています。いらない財産だけを放棄することはできないのでしょうか。(西宮)

 

A:一部の財産だけを相続放棄することはできません。

相続放棄は相続人の権利を放棄する事、つまり全ての相続財産を放棄する事です。一部だけを相続放棄して、他の財産は取得するということはできません。

そのため、不要な不動産を相続することで生じるデメリット(固定資産税の支払いなど)と、取得したい財産(預貯金など)のメリットを比べ、不動産を取得するデメリットの方が大きいと判断できれば相続放棄をするという選択になるでしょう。

また、手放したい不動産の他にどうしても相続したい財産があるのでしたら、今回の相続では相続放棄せず、次の相続の際に相続放棄できるよう対策することも検討されてはいかがでしょうか。

しかし、注意しなければならないのは、例え相続放棄で不動産を手放したとしても、次の管理者が決まるまでその不動産の管理義務は残るということです。

管理義務を免れるためには、家庭裁判所に相続財産管理人を選任してもらうことになりますが、それには費用がかかります。

このような理由があり、不動産を相続放棄で手放すことはとても難しいと言えます。

ご相談者様の周囲の状況や、相続放棄したい不動産についての詳しい情報をお話し頂ければ、より具体的な対策をご提案する事が可能ですので、ぜひ無料相談をご利用ください。

西宮相続遺言相談センターでは経験豊富な専門家がご相談に対応しております。西宮にお住まいの方はお気軽にお問い合わせください。

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