2025年09月02日
Q:司法書士先生に相談です。もしも自分が亡くなった場合に財産の寄付を行いたく、遺言書を書きたいです。(西宮)
私は西宮在住の独り身の70代です。若い時に結婚したものの妻にはすぐに病気で先立たれ、子供はなく、ずっと一人で西宮に住んでおります。今後の事を考えてずっと貯金をしてきたので資産はあるものの、そろそろ自分の最後の迎え方にも意識が向く年齢になってまいりました。私のような独り身の遺産相続先は、親戚の子あたりになるのだと思うのですが、せっかくであれば長く住んでいた愛着のあるここ西宮に還元したいと思っています。私は植物や動物や子供が好きなので、そういったものを大切にしている団体を自分で選び、自分の死後に遺産の寄付をできれば理想的だと考えています。どうしたら確実に遺贈でが行えるのか、遺言書の用意の仕方などを含めて司法書士の先生にご教示いただければと思います。(西宮)
A:公正証書で遺言書を作成し、遺贈寄附を行いましょう。
お問い合わせありがとうございます。
相談者さまがおっしゃる通り、遺贈寄附をされたいという事であれば遺言書を書いておくべきだと思います。遺言書と一言でいっても「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」という3つの普通方式があり、ご自身が亡くなった後にご希望の団体に確実に寄付を行いたいという場合に最も相応しい遺言書の方式は「公正証書遺言」かと思われます。
なぜ公正証書遺言が良いのか、それはこの遺言書の持っている確実性です。公正証書遺言は、公証役場の公証人が遺言者の伝えた内容を元にして文章をおこし、公正証書に作成する形式で作成されます。公証人は法律の知識を備えているため確実かつ方式に不備のない遺言書を作成する事ができます。さらに、遺言書の原本の保管場所は公証役場になるため紛失してしまう不安なども取り除けますし、遺言書の開封時に行う検認手続きも不要となります。
そして、今回の様なケースで遺言で必ず指定していただきたいのが遺言執行者です。相続人以外の団体への寄付をご希望であれば、それを実現するために必要な手続き等を行う権利義務を有するのが遺言執行者です。そして、公正証書遺言そのものの存在についても、身の回りで信頼がおける方に伝えておくようにしましょう。
また、寄付先の団体についても確認が必要です。寄付先の正式な団体名、および寄付内容をを確認してください。団体によっては現金の受け取りしか行わない団体があります。その場合、現金以外の財産は前述の遺言執行者によって現金化してもらわなければなりません。
以上の事から、遺産の寄付するためには様々な確認事項があるものの、遺言書の作成によって、自身の財産をどこに遺贈するのか決められるという意思を反映することが叶えられます。
西宮相続遺言相談センターでは、確実な遺言書作成には公正証書遺言をお勧めしております。相続のプロが遺言書の内容、必要な書類の収集まで幅広くサポートを行います。
西宮相続遺言相談センターでは、相続手続きでお困りの西宮の皆様が気軽に専門家にご相談いただけるよう、初回の完全無料相談を実施しております。相続に関するご相談なら些細なことでも構いませんので、少しでもご不安やご不明点がある西宮の皆様はぜひお気軽にご相談ください。
2024年11月05日
Q:司法書士の方に伺います。遺言書を書けば、私の死後に財産を寄付できますか?(西宮)
私は西宮在住の80代女性です。十数年前に夫を亡くし、今は夫が遺してくれた西宮の自宅で一人暮らしをしております。近頃私も体調を崩すことが多く、いざと言う時のことを考え始めなければならないと思っています。
私には子供がおりませんので、もし私が亡くなったら、財産を受け取るのは亡き弟の娘になると思います。その子は西宮から遠く離れたところに暮らしており、もう何十年も顔を見ていません。私としては、ほぼ疎遠の親族に財産を渡すより、西宮で活動するNPO団体に寄付したいという気持ちがあります。今のうちに遺言書を書いておけば、希望する団体に財産を寄付することはできるでしょうか。(西宮)
A:財産の寄付には遺言書の作成が有効ですが、注意点もありますのではじめに確認しておきましょう。
西宮のご相談者様の場合、推定相続人は姪御様(亡き弟様のご息女)ですので、ご相談者様の遺産は姪御様が相続することになるでしょう。ご相談いただいたように、財産の寄付を希望される場合は、生前のうちに対策が必要です。
このような時に有効なのが遺言書の作成です。遺言書を通して財産を寄付することを「遺贈」といいますが、遺言書の中で希望する団体に遺贈する旨を記しておきましょう。
遺言書(普通方式)には自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言の3つがありますが、遺言内容の実現がより確実なものとするためには公正証書遺言による遺言書の作成がおすすめです。
遺言書には書き方に細かな規則があり、正しく書かれていない遺言書は法的に無効となる恐れがあります。そのため、ご自身で作成する自筆証書遺言や秘密証書遺言は、形式不備により無効となってしまうリスクがあります。
それに対して公正証書遺言は、公証人が遺言書の作成に携わります。遺言者が口述した遺言内容を、定められた形式に則り文章化して遺言書を作成しますので、形式不備によって遺言書が無効となる恐れがありません。また、作成した遺言書の原本は公証役場にて厳正に保管されますので、第三者による遺言内容の改ざんや紛失のリスクも回避することができます。
また、遺言書の中で遺言執行者を指定しておくのもおすすめです。遺言執行者には遺言内容の実現に必要な手続きを行う権限がありますので、信頼のおける人を遺言書の中で指名しておき、その方に遺言書を作成したことを伝えておくとよいでしょう。
最後に、遺贈先の団体の調査も忘れずに行ってください。団体によっては、現金以外の財産の寄付を受け付けていない場合もあります。寄付の受付状況や、団体の正式名称もきちんと確認しておきましょう。
遺言書の作成なら、西宮相続遺言相談センターにご相談ください。遺言書作成に必要な財産調査や、公正証書遺言の作成に必要な証人の手配など、遺言書作成に関するさまざまなお手続きに対応いたします。ご納得のいく遺言書が作成できるようお手伝いいたしますので、西宮で遺言書作成をお考えの方は、どうぞお気軽に西宮相続遺言相談センターの初回無料相談をご活用ください。
2024年09月03日
Q:父の自筆証書遺言を発見しました。司法書士の先生、この遺言書を母と一緒に開封してよいでしょうか(西宮)
西宮に住む父が亡くなりました。西宮での葬儀が無事終わり、母と遺品整理をしていたところ、西宮の自宅で遺言書の封筒を発見しました。封筒には父の自筆で遺言書と書かれており、封がされています。相続人は母と長女である私と弟2人です。私は西宮に住んでいますが、弟2人は遠方に住んでいます。全員が集まる機会を作るのが難しいため、私と母で開封して中身を確認しようと思うのですが問題ありませんか?(西宮)
A:自宅保管の遺言書は開封前に検認を行う必要があります。
今回西宮のご相談者様が発見した遺言書は「自筆証書遺言」かと思いますが、遺品整理により自筆証書遺言を発見した場合、勝手に開封してしまうと5万円以下の過料に処すると民法によって定められています。発見した遺言書は開封せずに封がされた状態で家庭裁判所で検認を行う必要があります。家庭裁判所で検認を行うことにより、その遺言書の形状や検認の日における内容や訂正等を明確にします。また、封がされていた遺言書が家庭裁判所での検認によって開封されるため、遺言書の内容の偽造や変造を防ぐことができます。
自筆証書遺言を発見したら勝手に開封せず、戸籍などの必要書類を用意し、家庭裁判所へ検認の手続きを行いましょう。申立人以外の相続人が全員揃わなくても検認の手続きは行われます。家庭裁判所での検認の手続きが済んだら、検認済証明書の申請を行いましょう。遺言書がある場合の相続では遺言書の内容が優先されるため、遺言書の内容に沿って相続手続きを進めます。
遺言書によって一部の相続人の遺留分を侵害されている場合、その相続人は遺留分を請求することができます。
以上が自筆証書遺言を発見した場合の手順となります。
なお、2020年7日からの自筆証書遺言書保管制度により、法務局で保管された自筆証書遺言は、家庭裁判所での検認は不要となります。
西宮相続遺言相談センターでは西宮で遺言書の作成をご検討の方や、相続手続きが発生した方のサポートをいたします。西宮で生前の相続対策をお考えの方や相続手続きに関するご相談なら西宮相続遺言相談センターの実績豊富な相続の専門家にお任せください。西宮にお住まいの皆様の遺言書作成や相続全般まで幅広くサポートいたします。西宮相続遺言相談センターでは初回完全無料相談をご利用いただけますので、まずはお気軽にお問合せください。スタッフ一同遺言書作成や相続でお困りの西宮の皆様を心よりお待ち申し上げております。
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